職業病

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    A:……oxyhyperglycemia…急峻高血糖、経口グルコース負荷試験における血糖曲線の1つのパターンで、負荷後血糖レベルが急峻に高血糖域に上昇し、2、3時間後には正常レベルに復するものをいう。とくに胃切除者、甲状腺機能亢進症、肝硬変症などで認められる。で、次はoxytocin!オキシトシン!これでOの項目完璧マスタァァァァ――――――!!!!! B:ブッブー。正常レベルに復するものをいう。胃切除者、なので、「とくに」はいりません~~~。 A:ぐわぁぁぁぁぁあ!マジでかッ!そこはちょっと、見逃して… B:無理ですー。見逃しは命取りですー。 こんな感じでBとは立派な医師になるのを目指す仲だ。 肉体的にも精神的にも大変だけれど、最近は先輩達に習って「どんなに忙しくても暇を作る事」が出来る様になった。 日々進化する俺達。 その反面、日々人間を商品の一形態程度にしか思えなくなった俺達。   どっかの医師が「座っているだけで患者がまるでベルトコンベアーで運ばれて来るみたいにやってくる。流れ作業な感覚。」と、囁いた気持ちが解らなくもない…  
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