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安易
オカルト趣味の延長で術式に興味を持つ様になった。
清明水を作ってみたり、ヒトヨリを作ってみたり…
ちょっと、楽しい。
まるで陰陽師になった気分だ。
結界なんかも張ってみる事にした。
部屋の扉と窓を全て開けて、北側から反時計回りに四隅に清め塩を盛っていく。
へへッ。俺の部屋はこれで無敵。
と、思っていたら母親が勝手に部屋を覗いてきた。
何故か手招きしている。
俺は高揚した気分が台無しにされながらも母親の近くに行く。
「義隆、お友達呼ぶのは良いけど、御近所さんに迷惑だから騒ぐのは止めてね。あと、あそこの叫んでいる子達をすぐに止めて。御近所さんに変な風に見られるわ。「出せ」、「出せ」だなんて…まるで家が監禁しているみたいじゃない。」
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