初めましてが一杯

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  眉を潜めムッとした“姫”は職員室の前に立っていた。 「…遅れて入学しただけじゃない。珍しいからってあんなにジロジロ見なくても…」 プリプリ怒り文句を言う“姫”。色んな視線をヒシヒシと感じ嫌な思いをした様だ。 実際は───── ─ちょっ!何あの子!? ─超可愛い~! ─あんな子うちの学校に居たか!? ─髪綺麗~~。 ─足、細くて長~い。 ─見たか?右目にあった泣き黒子! ─見たさ!すっげー色っぽかったよな!! ─ギャップが堪らねー! 等々、(一部怪しい会話はあるが)思っている内容とはかけ離れてはいるものの、皆の好奇な目が“姫”の機嫌を損ねていた。 .
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