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平日の夜中になんて病んだサイトを見ているのだろうと、自分自身に呆れながらも、そのサイトに記載されている殺人メーカーの使用方法と内容に、改めて目を通していく。
・使用方法
殺したいほど憎らしい人物の名前を記入後、殺害ボタンをクリックしてください。
・内容
あなたが記入した名前の人物を、ランダムに選んだ方法で殺害します。
「……」
なんとも分かりやすい説明だ。
それこそ呆れるほどに。
一つため息をついて、スクロールバーを動かしながらサイト内を眺めてみる。
一番上には『殺人メーカー』と、分かりやすくサイトの名前が表示されている。
題字はペイントででも作ったのだろうか、言っちゃ悪いがあまり良い見栄えではない。
そしてその下には、名前を記入する欄と、『殺害』と書かれたボタン。
なんとも物騒なボタンだ。
それからその下に、さっき目を通した使用方法と内容が書かれている。
大きく分けても三つで構成されているサイト……殺人メーカーという中学生が好みそうなサイト名からもうかがえるが、このサイトを作ったのは学生ではないだろうか。
メーカー自体はそれほど難しいプログラムではないし、そういうのに詳しければ学生でも作れないことはないだろう。
というか、逆にいい大人がこんなサイトを作るかどうかというと……考えにくいものがある。
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