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部屋の中の故障品
街灯が綺麗だな
月よりも綺麗だな
僕の目の色を月に晒した
「信じたいもの」
そんなものはなかった。
「信じなければならない」
恐すぎる自分の正しい形
『まだ忘れてないの?』
「心」は消えないことを
誰でもネジを
抜かれて生きてることを
未来がいつだって同じなら
君の中から抜け出して
歴史は変わり行くものなら
変わり続く果てに
未来を託して
空を見ないようスパナで調節された頭に
今度はナイフが突き刺さったリンゴを
『僕たちはやっぱり迷路が好きなんだね』
迷いこんだ暗がりの中
あの笑った鉄球に
微笑みをかえして…
「君を誰かを輝かす
光にかえて…」
『僕を君を慰める
影にかえて…』
石油を
垂れ流しながら
空は見えるさ きっと…
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