341人が本棚に入れています
本棚に追加
後方の敵機が、サイドワインダーミサイル(熱源追尾式ミサイル)の射程に入った。
「ケイトフォー、foxツー」
2発のミサイルが敵に向かって飛翔した。
敵機は降下を開始した。ミサイルはその後を追い、ツカサも降下した。
敵とミサイルとの距離は狭い。
「当たれ、当たれ!」
その時、敵機のエンジンノズルが下を向いた。そして機体の前後が逆になった。
それは確かに戦闘機だった。しかし、今はその面影はない。
機体の両脇から腕のように何かが伸び、銃を構えている。
エンジンは下を向き、足のような先から青い炎を出してホバリングしている。
「あれは……人!」
最初のコメントを投稿しよう!