第1章 ツカサ・瓜生

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後方の敵機が、サイドワインダーミサイル(熱源追尾式ミサイル)の射程に入った。 「ケイトフォー、foxツー」 2発のミサイルが敵に向かって飛翔した。 敵機は降下を開始した。ミサイルはその後を追い、ツカサも降下した。 敵とミサイルとの距離は狭い。 「当たれ、当たれ!」 その時、敵機のエンジンノズルが下を向いた。そして機体の前後が逆になった。 それは確かに戦闘機だった。しかし、今はその面影はない。 機体の両脇から腕のように何かが伸び、銃を構えている。 エンジンは下を向き、足のような先から青い炎を出してホバリングしている。 「あれは……人!」
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