第1章 ツカサ・瓜生

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人のように変形した戦闘機は、ミサイルを撃ち落とした。 「おいおい、嘘だろ……」 その銃口はこちらに向けられた。 浴びせられる銃弾は、ロールで回避し、海面スレスレまで降下した。 相変わらず敵は真後ろにいる。 このままでは3番機、ジャクソンの二の舞だった。 その時、『勘』が動いた。 しかし良い方の勘だった。 ツカサは機首を起こした。 ふつうであれば自殺行為だった。 しかしほぼ同時に、前方から突風が吹き、ツカサの機体を急減速させた。 敵機はツカサの機体を通り越した。そして上昇を試みた。 ツカサはためらいなく引き金を引いた。 機銃弾は敵のエンジンに命中、エンジンが爆発した。 ツカサは、撃たれた敵機をかわし上昇した。 背後で敵機が海面に叩き付けられ、バラバラになったのをみた。 「こちら、ケイトフォー、ワンキル!」
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