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「ったく、命令違反しやがって。だが、ありがとう、ツカサ。お前のおかげで助かった」
「当然のことをしたまでです……それで、もう一機の敵機は?」
「今、視認している。俺は目だけは良いからな。お前からみて、7時方向……離脱するようだ」
「逃がすか!」
ツカサは反転、速度を上げた。
「おい、深追いは止めろ」
「まだ燃料があります」
「武装は?」
「機関砲だけです。しかし奴らは仲間を殺したんです。……深追いが悪いのは知っています。しかし、ここで逃がすと一生後悔すると思います。行かせてください!」
「まぁ、良いだろう。死ぬなよ」
「イエス・サー」
ツカサはさらに加速させた。
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