第1章 ツカサ・瓜生

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「ったく、命令違反しやがって。だが、ありがとう、ツカサ。お前のおかげで助かった」 「当然のことをしたまでです……それで、もう一機の敵機は?」 「今、視認している。俺は目だけは良いからな。お前からみて、7時方向……離脱するようだ」 「逃がすか!」 ツカサは反転、速度を上げた。 「おい、深追いは止めろ」 「まだ燃料があります」 「武装は?」 「機関砲だけです。しかし奴らは仲間を殺したんです。……深追いが悪いのは知っています。しかし、ここで逃がすと一生後悔すると思います。行かせてください!」 「まぁ、良いだろう。死ぬなよ」 「イエス・サー」 ツカサはさらに加速させた。
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