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「こちら、ケイトワン。レーダーに反応なし。平和だよ」
「了解した。引き続き哨戒任務に当たれ。オーバー」
隊長のボルト大尉とCIC(戦闘指令指揮所)との定時交信が終わった。
キャノピー (コックピットを覆う特殊強化ガラス) 越しにみる空はどこまでも青かった。
眼下には青空を写したコバルトブルーの海だ。
ケイトスリーからの通信ランプが点滅した。
「あぁぁ、早く戦争なんて終わってこの海で泳ぎたいなぁぁ」
「おい、ジャクソン。いきなりの私語か」
「いいだろ!敵もいなければ乱気流もなし。真っ直ぐ操縦桿を握っておくだけだ……そういや、最後に女に、俺の操縦桿を握ってもらってから随所と経つなぁ」
「お次は下ネタかよ!」
「暇なんだからいいだろ」
スピーカーから2人分の笑い声が聞こえた。
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