第8章 ふたたびソラへ

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「ところでさ、スクランブル発進の時、俺に何か言いかけなかったっけ?」 「えっと……あれは……なんでもない!」 そう言ってメルトは勢い良く立ち上がった。 月光で照らされた顔は、僅かに紅潮していた。 「メルトがそう言うんだったら、俺は別に詮索しないよ」 ツカサはゆっくりと立ち上がった。 「夕食の時間だ。早く行かないとポテトサラダがなくなってしまう」 うつむきかげんで立っているメルトを通り過ぎ、ツカサは甲板を去ろうとした。 その時、突然背後から抱きつかれた。 「メルト!」 メルトはツカサの腹をがっしりと掴んでいた。 「私……ツカサのことが好き」
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