第8章 ふたたびソラへ

16/41
前へ
/291ページ
次へ
メルトがどこまでもいとおしかった。 そう思うと、自然と顔がメルトに近づいていった。 メルトも、目を閉じて顔を近づけてくる。 キス。 初めての体験ではない。 しかし、どこまでも柔らかく甘く感じた。 「あぁあ、私、フラれちゃった」 メルトはニコニコしながら言った。 「すまないな」 「いいの。思いを伝えられただけでも、私、嬉しいから。へへへ、ファーストキスだったんだ」 「ファースト?それじゃあ、初めてなのに舌を入れてきたのか」 「いいでしょ。一回やってみたかったの!」 そう言って頬を膨らませた。 「かわいいな」 そう言ってメルトの頭を撫でた。 メルトの頬は再び紅潮した。
/291ページ

最初のコメントを投稿しよう!

341人が本棚に入れています
本棚に追加