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メルトがどこまでもいとおしかった。
そう思うと、自然と顔がメルトに近づいていった。
メルトも、目を閉じて顔を近づけてくる。
キス。
初めての体験ではない。
しかし、どこまでも柔らかく甘く感じた。
「あぁあ、私、フラれちゃった」
メルトはニコニコしながら言った。
「すまないな」
「いいの。思いを伝えられただけでも、私、嬉しいから。へへへ、ファーストキスだったんだ」
「ファースト?それじゃあ、初めてなのに舌を入れてきたのか」
「いいでしょ。一回やってみたかったの!」
そう言って頬を膨らませた。
「かわいいな」
そう言ってメルトの頭を撫でた。
メルトの頬は再び紅潮した。
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