第8章 ふたたびソラへ

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ブリーフィング室には、スクランブル状態で甲板のコックピットに待機していたパイロットも召集された。 焦った様子で40代くらいの士官が一同の前に立った。 「事態は急を要する。先ほど、レーダーに9機の敵機を捕らえた。敵編隊はマヤン島に向かって飛行をしている。この編隊は様子がおかしい。3機を中心に6機の護衛機がカバーをしている」 「単なる偵察では?」 パイロットの1人が手を上げた。 「先日、友軍の海兵部隊がガナルカナル島の敵補給基地を叩いた。この基地はあの潜水空母が補修、補給を受けた基地だ。そこの記録によると、敵は3発のサーモバリック爆弾(気化爆弾)手に入れたようだ」 気化爆弾というワードが出た瞬間、どよめきが広がった。
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