第8章 ふたたびソラへ

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気化爆弾、サーモバリック爆弾は、常温で気体の可燃性物質を液体で閉じ込め、常温下で一気に気化させる。 瞬時に数百メートルにわたって可燃性物質の霧が広がり、そして点火される。 強烈な爆風によって空気は超高圧に圧縮され、瞬間的に超高温になる。 爆風、熱線によって全てのものが破壊され、隠れているものは蒸し焼きになる。 可燃性物質は有害であるため、燃えカスの沈着は投下地点の環境に大きく影響を及ぼす。 「あの……島は無人です。敵が何をしたいのかは不明ですが、我々の干渉は不要では?」 別のパイロットの手が上がった。 「その件については、私から話そう」 そう言って、シェパードがブリーフィング室に入ってきた。
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