第8章 ふたたびソラへ

24/41
前へ
/291ページ
次へ
「こちらCIC。私語は慎めよ」 「一応、これは空軍のお決まり文句みたいなものです」 「ちょっと、私は空軍じゃないわよ」 メルトが反論した。 「細かいことは気にするな。……行くぞ!」 「言われなくても」 2機は作戦空域に向けて急加速した。 「こちらスカルツー。敵の索敵距離ギリギリに着いた。ティムワン、露払いはお前だ。しっかりやってくれよ」 通信機からハスキーボイスが聞こえた。 「敵小隊はかなり島に接近しているな。こちらティムワン、作戦を開始する。……ステルス、アクティブ」 「そうそう、俺達の獲物を残しておけよ」 ダンは喉の奥で笑った。 HUDの表示が赤色に変わった。 今の高度は敵編隊より上だった。
/291ページ

最初のコメントを投稿しよう!

341人が本棚に入れています
本棚に追加