第8章 ふたたびソラへ

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僅かに遅れてツカサは発射ボタンを押した。3発のミサイルが敵機に直進した。 敵機はガウォークで急減速、全てを迎撃した。 そのままツカサに向けて射撃をしつつ、ファイターで正面から接近してきた。 ツカサはその攻撃を右ロールで回避すると、敵機とは逆方向へ抜けた。 「他のヤツより腕が上だな。……さて、どうする」 敵に無くてこちらにある長所を考えてみた。 ステルス、航続距離。だがこの状況では生かせない。 ましてや機動力が遥かに上のバルキリーに正攻法で戦うのは厳しかった。 ミサイルは互角。機銃の威力もガンポッドとほぼ互角。 「ガンポッドか……もしかしたら!」 ツカサはおもむろにタッチパネルを操作した。そして5桁の暗証コードを入力した。
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