第8章 ふたたびソラへ

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ツカサはタッチパネルを操作した。警告表示の後、『Yes』を押した。 同時にスロットルを下げて急減速した。敵機との距離が一気に狭まった。 機体の装甲の一部が開き、機銃の空薬莢が排出された。 空薬莢は空中を舞い、敵機のエンジンに吸い込まれた。 そして小爆発を起こしながら、エンジンは黒煙を噴いた。 通常空薬莢は、他の機体のエンジンが吸い込まないように、全て機体内に回収される。今の行為は整備用の操作だった。 ガンポッドは、空薬莢は全て排出する。しかしこの機体は回収する。そこに目をつけた。 ツカサは離脱、そして敵機に再接近した。 ロックオン。 残弾全てを発射した。 敵のパイロットはベイルアウト。敵機体は四散した。
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