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「メルトには未来があるだろ。それに賭けろよ」
どんな印象を与えたかは分からない。
だが後ろから殴ってこない分、悪い印象は無かったようだ。
ブリーフィング室には、葬式の参列者のようなスカル小隊のメンバーがすでに集まっていた。
もう朝だというのに残酷なくらい明るい照明が彼らの顔を照らしていた。
ツカサが足を踏み入れた時、スカル小隊の臨時隊長、ダンが詰め寄ってきた。
「てめぇ、なぜあの時、撤退命令を承服できたんだ!」
ツカサより背の高いダンは上から威圧的な視線を落としてきた。
「命令だった。それにあの判断が一番良かった」
「命令なら何でも従うって言うのか?」
「それが軍人だ」
「てめぇは人じゃねぇ!命令なら人を殺すって言うのか?」
「……ああ」
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