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その言葉を言った瞬間、ダンの拳は振り上げられていた。
ダンの背後ではスカル小隊の仲間達が押さえ込もうと動き出し、ツカサの後ろではメルトがツカサの手を引こうとしていた。
ツカサは瞬間的に体を左へずらして、ダンの拳を回避した。
そして左手はダンの袖を、右手は襟をつかんだ。
「受身をとれよ」
ダンの耳元で小さく呟いた。
ツカサは右足でダンの左足を払うと、体落としを決めた。
「痛っ!」
ダンは薄いゴム製のフロアマットに背中を叩きつけられた。
突然のことに状況を把握できないでいた。視線はきょろきょろとツカサと天井を行き来していた。
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