第8章 ふたたびソラへ

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「俺を殴って戦争に勝てるなら、いくらでも殴れ。だが、敵は俺じゃない。分離主義者どもだ。こんなところで仲間割れをしていてどうする!」 「全くその通りだ、少尉」 歳を重ねた声が室内に響いた。 ツカサとメルトが今入ってきた入り口にシェパードが立っていた。 5人全員が同時に敬礼した。 ダンも慌てて起き上がって敬礼した。若干頭はふらついていた。 「諸君、席に着きたまえ」 落ち着き払った言葉は、一斉に6人をイスに座らせた。 正面に立ったシェパードは口を開いた。 「結果報告の前に良い知らせと悪い知らせがある……」
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