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メルト頬杖を着くと、イチゴミルクをすすった。
メルトが飛べないことはツカサにとっても問題だった。いまさら別のパートナーを与えられても信頼して飛ぶことはできなかった。
不意に、中島主任との会話の記憶がよみがえってきた。
「どんな機体でも、飛ぶ?」
「ええ、もちろん。でも、可変戦闘機〈バルキリー〉よ」
「ああ、分かっているよ。少し待っていて」
キョトンとするメルトを残して、ツカサは整備区画へ向かった。
格納庫横の整備区画は、整備士と技術者達が忙しそうに動き回っていた。
足元にはボルトとナット、ワッシャー、基盤の破片が散乱し、導線はクモの巣のように壁に張り付いていた。
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