最終章 決戦、機械の鳥と原始文化<プロトカルチャー>の鳥

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たくさんの人の中で、中島雷造の姿を見つけた。 「主任!」 「おう、ツカサか」 「あの……一体何を?」 整備士達は無人戦闘機〈ドローン〉を解体し、支柱を溶接していた。 「ああ、これか。ドローンを燃料、武器の増槽に改造しているんだ。VF-0のオプションだよ。悪い、もし用が無いのなら……」 「見つかりました」 「何が?」 「X-02の搭乗員〈パイロット〉が、見つかりました」 「一体、誰だ?」 「メルト。メルト・ホーン准尉です。彼女の今の熱意だったら、きっと複葉機でも飛びたいと言って来ます。彼女ならきっと……できます」 「あの嬢ちゃんが、じゃじゃ馬を乗りこなせるのか?」 「メルトの空戦力は凄いです。この目で見ました。」 「そうか……そこまで言うんだったら、しょうがねぇな。マニュアルはコックピットの中だ。レディに、最期の一花を咲かしてやってくれ、と伝えておいてくれ」
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