最終章 決戦、機械の鳥と原始文化<プロトカルチャー>の鳥

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「ありがとうございます」 ツカサは敬礼してその場を離れた。 途中、X-02に立ち寄ってマニュアルを手にし、食堂に戻った。 「どうしたの?遅かったじゃない」 「はい、これ。プレゼント」 そう言って渡した厚い紺のケースのファイルには『VF-0E操作マニュアル』と書かれてあった。 「E型なんてあったかしら?」 「特別に1機だけ造られた機体だ。今は誰も乗り手がいない。これならメルトも使える」 「ホントに?」 メルトの顔に笑顔が広がった。 「ああ、本当だ」 「えっと、それじゃあ、……私は何をすればいいの?」 メルトは突然のことに若干混乱していた。 「機体へ行って操作を確認したら?」
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