最終章 決戦、機械の鳥と原始文化<プロトカルチャー>の鳥

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マオは、鳥の人の胸にある、紫の渦巻きに手を触れた。 その途端、渦巻きが光り始めた。その光は鳥の人の全体を包んだ。 そして高いところから見下ろしているような映像が映った。 そこには、島の巫女のサラ・ノームとアリエス女史が映っていた。 「サラ!」 シンが叫んだ。 「アリエス!」 ロイは呟いた。 映像の中では、銀髪の女性、服装から判断してパイロットと思われる彼女が語っていた。 『知ってんだぜ。“オペレーション・イコノクラスム”を』 するとアリエスは驚いたようで、数歩あとずさった。 『純朴な島の娘に、統合軍の汚さを教えてやんなよ。鳥の人が手に入らない場合は?どうすんだっけ?』 『……それを完全に破壊する』
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