最終章 決戦、機械の鳥と原始文化<プロトカルチャー>の鳥

17/51
前へ
/291ページ
次へ
メリッサは口に手を当てて、驚きの表情を隠せなかった。 「ごめんな。なかなか言えなくて」 「どのくらいの……関係なの?」 「向こうの親の認証済み、かな」 メリッサは何かを言おうと口を開きかけたが、言葉にならなかった。 「すまなかったな、メリッサ」 「いいの。私の勘違いだったし。……ごめんなさいね、戦いの前にこんな、こんなバカなことで心配かけちゃって。私って邪魔だったよね」 「そんな事ないさ」 ツカサは微笑んだ。 「守りたい人がアスカ〈ここ〉にいてくれたからこそ、俺は命を賭けて戦えるんだ。メリッサは無駄なんかじゃない」 「ツカサ……」 「もし良かったらさ、帰って来てからメールアドレスでも交換しようよ。良き友達として」
/291ページ

最初のコメントを投稿しよう!

341人が本棚に入れています
本棚に追加