最終章 決戦、機械の鳥と原始文化<プロトカルチャー>の鳥

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通信機にノイズが走った。そして中島の声が届いた。 「嬢ちゃん、聞こえるか?」 「ええ」 「マニュアルのどこまでを読めた?」 「えっと、操縦術だけです」 「それなら、簡単に解説しよう。その機体の燃料は気にしなくて良い。燃費が良いからな。あとは、ミサイルだ。BBMってミサイルを積んでいるが、他のミサイルとは仕組みが違う。1発10万ドルの、オーバーテクノロジー搭載のミサイルだ。超高速ミサイルで、1発で1機を確実に落とせる。だから、装備数は10発だけを機体内部に内蔵している。索敵レーダーは既存の物のアドバンスド型で同時に3つまで捕捉できる。いいな?」 中島は早口で一気に言った。 「了解、主任。私は感じるがままに飛びます」
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