最終章 決戦、機械の鳥と原始文化<プロトカルチャー>の鳥

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「前線より通信。敵5機が前線を突破、こちらへ来るぞ」 「位置は?」 ツカサは咳払いをして気持ちを入れ替えると、聞き返した。 「本艦より9時方向だ。約2分後に交錯」 「了解」 2機は9時方向へ機首を向けた。 レーダーに敵機が映った。 前衛に3機、後衛に2機いる。後衛機はこちらよりさらに高いところを飛んでいた。 「ツカサ、この機体、もう敵を捕捉している」 「撃てるのか?」 「ええ」 「撃っちまえよ。こっちの準備もできているし」 「リョウカイ!撃つよ。フォックスワン」 VF-0Eの機体から、やや細身のミサイルが3発、空中に投下された。そしてロケットエンジンに点火され、白煙が噴出した。
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