最終章 決戦、機械の鳥と原始文化<プロトカルチャー>の鳥

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艦隊の対空砲を防ぐため、敵機は低空から近づいてくる。 数は3。 隊長機と思われる1機を先頭に、3機が列を成して飛んでくる。 新鋭艦とはいえ、下からの攻撃は魚雷以外想定されていない。 敵機は気付いていなかった。 ツカサの乗るF-21の迷彩塗装は背景の空に溶け込んでいる上、背後には太陽があった。 ツカサは降下を開始した。 間もなくコンピューターは敵機を捕捉した。 ターゲットシーカーが赤に変わった。 「アスカには近づけさせない!」 3機に向けて6発が放たれた。 2発は最後尾の1機に命中した。この敵機、回避行動を全く取らずに落ちた。 「新米……か」
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