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紫色はメルトの翼をかすめて、遥か前方に飛んでいった。レーダーで見ても、ありえないくらいの高速だった。
「危なかったな」
「……ありがと」
「次からは素直に従ってくれよ」
「……うん」
メルトは渋々承諾した。
2機はアスカの中央から艦隊の真ん中へ抜け、そこで旋回飛行をした。
アスカから飛び出した物体は遥か前方の空中で静止した。
「今のは何?」
メルトが叫んだ。
「さあな。でもこの艦にある不思議な物体と言ったら……」
「AFOS!」
「たぶん、鳥の人だ」
「でも形が違う」
「そこまでは説明しかねる」
飛んでいった鳥の人は、空中で小さな物体とくっついた。
「何だ?何かと合体したぞ」
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