第1章 ツカサ・瓜生

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ツカサの出身地は日本。 世界中の誰もが、戦争とは無縁の地と考える経済大国。 その日本でさえ統合戦争の巻き添えとなった。 1995年に始まった東南アジアの国境紛争は、統合戦争の影響により戦火が拡大。 中国政府は、反統合派の将校のクーデターにより崩壊。彼ら『華僑連合軍』は日本へ侵攻した。 その時ツカサは弱冠17歳。 ツカサは南ユーラシア連合軍、通称SEAFの陸軍特殊部隊として、日本国内で破壊工作、暗殺、偵察、情報収集まで何でもこなした。 原動力となったのは、ツカサが持つ不思議な力だった。 『勘』もそのうちの1つ。 『勘』によって、自分や隊の窮地を救ってきた。 弱冠18歳で日本解放を迎えた。 ツカサは幼い頃からの夢である戦闘機パイロットになるため、航空学校に編入した。 この時も不思議な力が役に立った。 一読しただけで教科書は全て覚えた。 耐G訓練では、ツカサは15Gまで平気で耐えた。 初の飛行訓練では、教官が文句なしの満点をつけた。 そうして、いまだに続く統合戦争へかり出された。 世界中の戦線をまわる。 そうした生活が1年ほど続いていた。
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