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「ジャクソン、あんまりしゃべっていると敵が寄ってくるぞ」
ボルト大尉が忠告した。ただジャクソンの話がうるさいだけだったのかもしれない。
「リョーカイ、黙っておきます」
ツカサは小さく笑っていた。
こういう感じの隊が好きだった。しかも、それでいてエース揃い。
4機は少々離れて飛んでいる。お互いの機影は1セント硬貨に収まるくらい小さかった。
この機体、F-21 ブラックウィドゥは初め、F-22との開発競争に負けた。
しかし、戦争中に科学技術は進歩し、開発された新機構が搭載されたのがF-21だ。
エンジンノズルはロールの際、左右別々で動く。つまり、右に傾ける時は左側が下向き、右側が上へ向く。
これにより水平尾翼はなくなり、外見はデルタ翼機だった。そして従来機にない高機動を得た。
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