第1章 ツカサ・瓜生

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「確かにいるが……本当に敵か?」 「ツーよりワンへ。IFF(敵味方識別装置)に反応なし。敵機に間違いありません」 「クソっ、レーダーに映っていない。向こうもステルスか!」 ジャクソンが言った。 「危うく撃たれる所だった。ツカサ、よくやったな」 「ただ、報告したまでです、隊長」 「各機へ。敵をギリギリまで引きつける。そしてワン、ツーとスリー、フォーのそれぞれで散開、自由戦闘へ移行する」 「了解」 ツカサは酸素マスクを着け、深呼吸した。 いつも通り、いつも通り。 上を見た。 敵の陰が揺らいだ。 どんどん降下してくる。 「来たぞ!全機散開」 ボルトが叫んだ。
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