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「確かにいるが……本当に敵か?」
「ツーよりワンへ。IFF(敵味方識別装置)に反応なし。敵機に間違いありません」
「クソっ、レーダーに映っていない。向こうもステルスか!」
ジャクソンが言った。
「危うく撃たれる所だった。ツカサ、よくやったな」
「ただ、報告したまでです、隊長」
「各機へ。敵をギリギリまで引きつける。そしてワン、ツーとスリー、フォーのそれぞれで散開、自由戦闘へ移行する」
「了解」
ツカサは酸素マスクを着け、深呼吸した。
いつも通り、いつも通り。
上を見た。
敵の陰が揺らいだ。
どんどん降下してくる。
「来たぞ!全機散開」
ボルトが叫んだ。
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