365人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
「大丈夫?」
男の子は笑顔だった。
「!!」
何だろう。
何故か物凄くドキドキしてる。
「大丈夫なの?怪我は傷む?」
「え?あ、あの…大丈夫です!なんともないです!!」
男の子は右手をのばしてきた。
「立てる?」
「はい!!」
私は男の子の右手を掴んで立ち上がった。
「良かった。」
また男の子は笑顔になった。
「!!あ、あの、左腕が……。」
「ああ、もともと無いから大丈夫だよ。」
「そうですか…。」
男の子の左腕は肘から先が無かった。
「それじゃあ気をつけて帰るんだよ。」
男の子は急いでいるのだろうか、帰ろうとしている。
男の子が帰ってしまう。
もっと一緒にいたい。話をしたい。
そうだ!!
最初のコメントを投稿しよう!