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「ちょっと、待ってください!!」
「えっと……なにかな?」
思わず声をかけてしまった。何を話そうかな?
「あ、あの……よかったらお名前を!!」
「え…あっ!黒雲 夢幸だよ!!ちょっと急いでるから帰るね。」
「行っちゃった……。夢幸君か……。かっこよかったな…。」
この日、私は‘片腕の王子様’に逢った。
その後の事はあまり覚えていない。
気が付いたら自分の部屋にいた。
私はこの衝撃的な出会いを思い返してみた。
「また会いたいな…。」
そう言い、私は夢の世界に旅立っていった。
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