断末魔に耳すまして

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断末魔に耳すまして

果てしなく沸き上がる   その   敵意をもっと剥き出しにして   肌を突き刺すように   血管を縫って滑り込んで   傷つけ合うことが   何より素敵な二人の愛情   渇いた唇に滴り落ちる   一滴の激情   壁面に散らばった   君を監視する   無数の眼球   絞り出す断末魔   視界が闇を埋め尽くすころ
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