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「………………」
アルバがフィリアたちと出会って一週間がたち、アルバはいつものように授業をサボって屋上のベンチで寝ていた。
フィリアによって黒焦げにされた屋上だが、この学園には自動修復の魔術(とても便利)もかかっているため1日で修繕が終わっていた。
よってアルバはいつものようにベンチで寝ていた。
「………………」
暖かな日射しにより暑くもなく寒くもない、寝るには最適な環境。
今日1日はこれで終わってしまうんじゃないかと思うほど穏やかに時間が過ぎている……………
………………のであったが、走って階段をかけ上がる一つの足音によりこの穏やかな時間は終わってしまうのだろう。
そして上り終ったであろう足音はドアをバンッ!!と思い切り開け、寝ているアルバを見つけると「はぁ…」と一つため息を吐き、歩きながら話しかける。
「あんたホント飽きずにここにいるわよね。探す手間は省けるけど他にいく場所ないの?」
「……………」
「まぁ確かにここにいると眠くなるのは分かるけど……」
「……………」
「というか、ここで寝るぐらいなら教室きなさいよ。毎日迎えに来るこっちの身にもなんなさいよね」
「必要ない」
アルバは体を起こしながらやっと返事を返す。
どうやら本気で寝ていなかったようで、気分よく寝ていた邪魔をされて少し不機嫌になるアルバ。
「何回も言ってるが俺に関わるな。あと教室に行く気もないと何度言えば分かるんだ?理解力がないにも程があるぞ」
「あんたも理解しなさいよ。何の理由もなしに私が納得できる分けないでしょ?」
「誰も納得しろなんて言ってないだろ。する必要ないから教室に帰りなさい」
「あんた私舐めてるでしょ?」
「七割程度」
「よしッ!!校舎裏までちょっと来なさい!!!」
「お前はいつの時代のヤンキーだ?」
「私は風紀委員よ!!!」
「知ってるよ。お前馬鹿だろ?」
「誰がバカよ誰が!!!」
「だからお前だ馬鹿」
とても息の合った漫才である。
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