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「まず一つ、お前は何者だ?」
「………学園長から何も聞いていませんか?」
その言葉にカーティスは眉をひそめる。
「学園長だと?」
「多分"あなたのような"人達には説明があってると思うのですが?」
「………………」
カーティスはここ最近の記憶を探っている。
(…そういや入学式の3日前ぐらいに集会があったな…)
その集会にはカーティスや数人の教師、そして学園長で行われる"一般教師には伝えられない"連絡事項を伝える集会である。
が、
(確かそんとき俺は……………爆睡してたな……)
全く聞いていなかったらしい。
「……まぁそれはあとで学園長に聞いておくが.....」
「聞いていなかったんですね」
「黙れ」
アルバは呆れて言っているが、今のカーティスには一切のふざけがない。
「じゃあもう一つだけ質問をする。ぶっちゃけ俺にとってはこっちが重要だ」
じゃあ何故先に言わないと内心思うアルバだが、口にはせず黙ってカーティスの言葉を待つ。
「お前は.............
アスールか?」
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