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プロデュース……ねぇ。
よくよく考えたら、裕二は顔だけ見れば中の上くらいのレベルなんだから、あのだらしない性格を改善すればそれですべては解決するんじゃないだろうか。
……でも、きっとそれはとんでもなく難しいことなんだろうな。
人の内面はそう簡単には変わらない。
方向性としては、性格を良くするのではなく性格を良く『見せる』ってところだろうか。
簡単に言えば、猫をかぶらせるのだ。
表面を取り繕うだけならちょっと練習すればなんとかなるだろうし、元から真面目に付き合ってやる気なんてないので、性格が良くなったと錯覚させる意味でも、これが最適に思える。
というわけで、まずは裕二に完全に定着してしまっている『軽い男』のイメージを覆す。
「裕二、俺がお前のプロデュースを受け持った以上、俺の言うことには絶対服従、お前に反論する権利はない。わかるな?」
「なんか変なような気がするんだけど……わかった」
「よし、それじゃあ早速始めるぞ。ステップ1、自販機まで行ってジュースを買ってこい」
「いやいやいや、それプロデュースじゃなくてパシリですよねぇ!?」
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