9人が本棚に入れています
本棚に追加
南仙石市には『幽霊研究所』と呼ばれる化学研究所がある
陽が完全に沈んでからのみ活動するからだそうだ
この日もすでに時計の針は12時を回っているにも関わらず研究所の明かりは点いたままだった
「遂にこの薬品が認められる日が来たんだな……」
「それは最後の実験が成功してから言ってください。」
部屋には白衣を着た数名の人間と一匹の小型犬がいた
「何度もシュミュレーションをして成功しているんだ、失敗なんて有り得ない!」
「わかってますよ……だから自分達はこの計画に参加したんです。」
そう言った男の手には緑色の液体の入った注射器が握られている
「それでは『生物兵器』の最終実験を開始します。」
小型犬の体に液体が注射された
最初のコメントを投稿しよう!