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まだ、親父さんに祝福された訳やない。
猛には両親と呼べる人間が居ない。
やから尚更、ミナのオトンとオカンには祝福してもらいたいってそう思った。
時間が掛かってもええ。
もっともっと自分を磨くんや!!
不思議とやりがいを感じていた。
育ての親である親方には、今の気持ちを伝えた。
親方は自分の事のように喜んでくれた。
もっと気合い入れて親方の下で自信を培うんや!!
頭の中では、ミナの親父と笑いながら酒を交わしている風景がしっかりと浮かび上がっていた。
しかし・・・・・・
そんな浮かれた気持ちなんて、いとも簡単にぶっ飛んでしまうような事態が身近で起こっているやなんて・・・・・・
その時の猛は、夢にも思っていなかった。
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