現実

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親方:「・・・・・・・」 親方はうつむいたまま、言葉を選んでるようやった。 親方:「・・・・ いつからや?」 猛:「えっ?」 親方:「いつからそう思うようになったんや?」 猛:「いつて・・・・」 (否定してくれへんのか・・) 次に発せられる言葉を勝手に予想してしまい、一気に気持ちがどこかに流されていくような感覚になった。 真っ白になるって言葉が一番適切なんかも知らん・・・ 親方:「はっはっはっはっは!! あかんの~ 普通にしてるつもりでも、お前には隠し通せんか!!」 親方はさっきより数段テンションを上げて大声でそう叫んだ。 猛:「正直、俺も数週間前までは気がつきませんでした。 マサカズとリョウさんに言われて・・・ そこから悩んで悩んで・・・」 涙で言葉がなかなかうまく出せなかった。 親方:「猛・・・ 今から言う事はワシとお前だけで止めといてくれ・・・ 頼む・・・約束してくれ・・」
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