3402人が本棚に入れています
本棚に追加
兵頭:「どうしても聞きたい事があってな?」
そう言う兵頭の表情から何か大きな決意を感じていた。
猛:「ここやったら何なんで、ガリュでも行きましょ」
猛もまた、その決意に答えるべく、【眼】に火を灯し兵頭の顔を見た。
二人の眼線は合わさり、言葉ではない会話をしているようであった。
二人は小さく頷き、その場から移動を始めた。
ガリュまでの道のりで、猛は覚悟していた。
この人にやったら、全部話してもええ。
親方も分かってくれる・・
店に到着し、扉を押した。
大げさな位の鈴の音が俺らを歓迎してくれた。
マスター:「猛、久しぶりやな~」
喜一:「よう、猛!」
猛:「ご無沙汰してました」
その時見せた猛の表情を一瞬で読み取った足立は、喜一を制止し、一番奥のテーブルに座るよう、猛へ促した。
喜一:「マスターどないしたんすか?
あんな所座らせたら、会話も出来ませんやん」
マスター:「何や今日は大事な話があるような雰囲気や
俺らは入らん方がええ」
最初のコメントを投稿しよう!