現実

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今、考えてる事を、全て曝け出した。 不安は何も消えなかったが、少し楽になれた気がした。 そして、何も言葉を発さずその話を聞いていた兵頭は、全てを聞き入れてから、ゆっくりと口を開いた。 兵頭:「どっちにしても、俺らに出来る事は待つだけ・・か。 親方はプライドの高い人やからな・・ 猛・・ お前にだけは弱い所見せたくないんやと思う。 ホンマの息子やと言うたその一言がそれを伝えてるんやないんかな?」 猛:「そうっすね」 それ以外の言葉が見つからなかった。 猛の着信を見て、折り返し連絡をくれるのを待つだけしか二人には出来ない。 親方を信頼してるからこそである。 何も語らず、二人で酒を交わした。 その風景は端から見たら異様である。 しかし二人は確かに会話をしていた。 その沈黙だけで十分やった。
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