現実

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婦長:「あなた、山川さんとはどういう関係?」 猛:「俺の親父や!」 婦長:「・・・・そう。 少しだけ話をさせてくれるかな? 今はどうしても会わせる事ができないの・・ 1Fのロビーで待っててくれないかな?」 猛:「言うてる意味が分からんねん!! 何で親方に会う事もでけんねやっ!! 親方は元気なんやろう? なあ? 教えてくれや!!」 中谷:「山川さんは・・・」 婦長:「中谷さん? 私から説明するから職務に戻って。 高橋君? お願い・・ ここでは何なんで、1Fで待っててくれないかな?」 猛:「・・・・・ 分かりました」 婦長の真剣な眼差しを見て、素直に受け入れる事ができた。 不安は募るばかりであったが・・ 婦長に言われる通り、1Fに下りて、ロビーに腰をかけ、何を見るでもなくただ待ち続けた。
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