現実

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その一言で気持ちが楽になった。 猛:「やけど、2ヶ月も前に手術が終わったのに、なんでその後音沙汰もないんや?」 婦長:「確かに手術は成功したわ。 だけど・・・・」 【だけど】で言葉を止めた婦長の顔が険しくなっていくのが分かった。 何とも言えないヤりきれない空気に支配された。 空気の重さを犇々ど感じていた。 猛:「だけど、何なんですか?」 婦長:「手術した箇所が壊死してきて大変だったの 山川さんは糖尿を患っていたの しかも数値に表れない特殊な糖尿病をね?」 猛:「意味がさっぱり分からんわ・・・ 壊死て何やねん!」 婦長:「腐ってくるって事よ・・・」 猛:「腐る? 親方の身体が腐ってきてるて言うてんのんか?」 婦長:「全てじゃないのよ。 傷の部分とかがね?」 猛:「ほんで? それが親方と連絡が取れへんちゅう事と繋がりがあるんか?」
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