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どうしても、その現実を受け入れられなかった。
さっき見た親方の雰囲気で、何となく分かっていた。
やけど、どないしてその現実を受け止めたらええのんか分からなかった。
猛:「はははっ・・
冗談言うなや・・
自分でどないする事もでけんやと?
親方は今までも自分だけの力でここまで来た人なんや・・
人を頼って生きる位なら死ぬ事を選ぶはずや!
そんなぬるい生き方してへんわっ!!」
パチンッッ!!
乾いた音がコダマした・・・
婦長:「あなたいい加減にしなさいっ!!
死ぬって事が何なのか分かってるの?
ここでそんな言葉を簡単に言わないで!!
ここではみんな生きようって頑張ってるの!!
山川さんも同じなの!!
ぬるいのはあなたの方よ!」
猛:「・・・・くそっ!」
婦長が言うてる事が正論やと分かってるからこそ、イライラが募り募った・・。
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