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病院を後にし、兵頭の運転する車で会社まで移動した。
猛:「リョウさん悪い・・
とてもやないが、会社に出る気分やないわ
家まで送ってくれませんか?」
強がってはいたものの、それが限界を示していると悟っていた。
力が抜け何もする気になれなかった。
兵頭:「それはええけど、親方の事もう少し詳しく教えてくれんか?」
今、猛にその事を聞くのは酷やと分かっていた。
やけど、何も分からんままザラつきを残したままにはしたくなかった。
猛:「病気の事はよう分かりません。
癌や言うてたけど、手術は成功したて・・・
転移はない言うてました」
兵頭:「せやのになんであないな状況になったんや?」
猛:「それは分かりません。
合併症がどうの言うてましたわ」
兵頭:「合併症!?」
全ては理解出来なかったが、状況は把握できた。
猛:「リョウさん・・・
俺、どないしたらええか分からんわ・・・」
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