現実

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木下:「山川さんの言うた通りやな・・ 猛君、君はとんでもない可能性を秘めた【眼】をしてるな?」 猛:「そんな事はどうでもええですよ・・ 木下さん、俺は別にあなたを責めるつもりでそんな質問をしたんやない・・ ただ、事実が知りたいんや・・ 親父はホンマに回復するんか、それが知りたいんや」 木下:「僕は絶対諦めない。 例え、ほかの先生が無理やと突き放しても、俺は直るって信じてる。 山川さんに受けた恩を今しか返せんってそう思ってる」 猛:「そんなに悪いんですか・・・」 木下:「正直、最初の手術の時細かい所まで検査して安心したよ・・ 癌の転移もないし、これなら直せるって確信があった。 やけど、まさかあの数値で糖尿やなんて・・ ホンマ信じられんかったんや 色んな無理が一気に畳込んで来た・・・・ 信じられんけど、僕の力ではどないする事も出来んかった」
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