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猛:「そんなに難しい状況なんすか・・」
親方を見て、普通の状況やないとは分かってたけど、木下から聞かされた時、どん底へと落とされたような感覚に陥った。
木下:「主治医が他力本願な言葉を出すのは論外やと分かってる。
やけど、僕は山川さんの精神力を信じてる」
猛:「親父は、力の入らない自分の身体にイライラが募ってると思います。
何で言葉がしゃべれんねや・・
何で力が入らんねや・・
そう思ってると思います。
そんな惨めな姿を晒したないって・・
そう俺に訴えかけてるように見えてしゃあないんですよ・・」
木下:「そうやな・・
山川さんは一人で生きてきた人やからな・・
今の状況は、彼のプライドをズタズタにしてしまってるんかも知らん・・
やけど、猛君分かってくれ。
俺はプライドなんか関係あれへんって思ってる。
少しでも可能性があるんやったらそれを信じて生きて欲しいって思うんや」
猛:「・・・・同感です」
猛の中にも苦しさはあった。
プライドと命・・
どっちが大事なんやろうって。
やけど・・
何よりも親父の命が大事やって猛もそう思った。
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