現実

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木下:「山川さんは俺に懇願してきたよ・・ こんな状態で生きる意味があるんかってな? お前が無理って少しでも思ったんなら、その時はゆっくり眠らしてくれ・・ そう言われたよ。 絶対、山川さんの前では泣かへんって思ってた・・ やけど、あん時は無理やった」 猛:「くっ・・・ やっぱり、親父も分かってるんや・・ 自分の身体は自分で分かるて、大丈夫やて・・ そう言うてくれたやないか! 何でなんや!!」 木下:「・・・・・すまん」 猛:「・・・・木下さん 謝らんといて下さい。 俺も最後まで戦いますよ・・ やから木下さんも最後まで・・」 猛は振り絞るような声でそう言った。 感情的になりながらも、瞬時に冷静さを取り戻していた。 木下:「当然や!」 (まだ若いのに、人を惹きつける何かを持ってる子やな・・) 木下はそう思いながら、山川さんの友人やからでなく、一人の男として猛に惹きつけられている自分に気がついていた。
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