現実

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猛:「親父は今でも曲がった事が嫌いな人やから・・ その頃から何も変わってへんって事やわ」 木下:「うん。 ホンマにその通りの人やった。 その日な? 助けてくれた日の事やねんけど・・ 僕はお礼が言いたくて、喧嘩が終わり立ち去ろうとした山川さんを大声で呼び止めたんや 山川さん!!ってな? そしたら、【何で俺の名前を知ってるねん?】って言われた。 何でも何も、有名なお人やし、同じ中学で知らん人間居らんって・・ そう思いながら、一言【憧れの存在です】って言うたんや。 そしたら、山川さんは大笑いして、【俺に憧れるなんか、お前頭狂ってるんとちゃうんか?】ってさ・・ 学校で反抗して、先生に目付けられて、、やけどそんなんは関係なかった。 純粋に今日見た“強さ”が噂通りやった事に感動して、憧れた・・ 自分にないもんを持ってる人に憧れるあれや・・」 猛:「木下さんと同じ気持ちになったんを思い出しますわ。 俺も初めて親父と出会った時はそんな感情を抱きました」
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